電流

今日は新しく作るZINEの打ち合わせをしていました。考えすぎない、作りこまない...と今回はとにかく言い聞かせているのですが、こんな入念に打ち合わせをしている時点で、それは無理なのかもと思いました。まあ自分たちにできることをやるしかないです。

 

最近ダニエル・ラノワ関連の作品をよく聴いています。ピーガブ「So」にロビー・ロバートソンのファースト、ネヴィル・ブラザーズの「イエロー・ムーン」が三大傑作でしょう。これらの凄さが最近までわからなかったのは、恐らくここから影響を受けたものが多すぎて、当時の新しさを実感するに至らなかったからだと思います。そういえばピーガブのゲート・リヴァーヴも、「ここから始まった」と知らないと斬新なものとしては聴こえないかもしれません。当時衝撃だった音...!とその衝撃を想像しながら聴くのは楽しいです。

 

初めて作ったZINEでも、「ピンク・レディーのUFOを当時に初めて聴く衝撃を自分も味わってみたかった」と書きました。自分が生きた時代に出た名盤・名曲の衝撃を書き残しておくのは必要かもなと思います。ただ振り返ってみて、自分が「電流に撃たれた」記憶というのはあまりないです。強いて言えば...90~00年代初頭に、ティンバランドネプチューンズが作っていた曲は、MTVで新たに聴くたびに「スゲエエェ」と思っていました。テイ・トウワがラジオで「これが最新型です」と「I'm A Slave 4 U」をかけた日のことを、ぼくは一生忘れないでしょう。

 

若山