K

そういえばきのう書き忘れましたが、K-Popの新譜については、ぼくは毎年電流に撃たれっぱなしなのでした。沖縄のラッパーの友達が、mixiで少女時代の「Gee」を紹介していたのを聴いたのが最初だったと思います。彼女たちが日本語で歌いだすはるか前の話です。異物感・異国感よりも、むしろ日本の80年代(後期)アイドルとの連続性を感じました。ルックスや歌唱が、ではなくもちろん音がです。世界に向けてこそ逸脱している感じ。中山美穂の「ONE AND ONLY」、渡辺満里奈の「EVERGREEN」、ラ・ムーの「Thanks Giving」...ああした名盤のありようをそのまま歴史として積み上げていれば、案外同じような音になっていたのでは、と思います。

 

ずっと聴いていた2PM「GO CRAZY」は一昨年でした。去年はf(x)の「4 Walls」の中毒に(ご多分に洩れず)なりました。Red Velvetも去年ですね。そして今年の1枚、というと...現時点ではやはりテミンになるのかなと思います。こんなことを書くのは気持ち悪いのですが、Youtubeで「MUSIC BANK」や「KBS MUSIC」の映像を見るたびに泣いてしまうのです。ぼくは勉強不足なので、テミンがどんなキャラクターで、ソロ活動にあたってどんなドラマを持っているのか一切知りませんし、歌詞もわかりません。しかしそれでも、「Press your Number」を他でもない、ディスプレイの前の自分のために歌ってくれていると「誤解」することができるのです。腰回りの動きや、シャツインした絶妙にスキニーな衣装、カメラの旋回と同時に動いてゆくダンサー含めたパフォーマー全員の視点によって。

 

それらすべては「ただそこに」あります。ぼくは、その裏にあるドラマは知る必要がないのです。

 

若山